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2014年08月22日

物事を簡単に考えるための切り分けって重要だよね

[つれづれなるままに]
知人が言っていた話。

その会社では、ある注文を受注するかどうかについて、いつも悩むのだという。これを受注した後にもっといい注文が来るのではないか、とか、これは安いけれど受注したあとに関連した注文が来るかもしれないとか、こんなに受けて大丈夫だろうか、とか・・・まぁよく聞く話ではある。一旦注文を受けたあとに断ることは基本的に難しいのは言うまでもない。

こういう時、なぜかみんな話を複雑にしてしまうのはなぜなのだろう。多分、受注のあとの実際の工程がすーっと頭のなかに浮かび、問題点が一気に沢山思い浮かぶからに違いない。

しかしよく考えて見れば、受注するかしないかは機械的に算出されるべきものである。その注文の受注によってどのくらいの利益が上がるかはすぐに出るだろうし、その時期にどのような注文が来るかは過去の実績を元に推測することもやぶさかではない。今季の予算と今後の予測に今回の受注が与える影響を単純に算出すれば済むだけの話である。これはある程度フォーマット化できるので、必要な条件さえ入れてやればバカでも算出できる。その算出された結果に、その受注が今後の商売に与える影響度などを加味し、判断するだけの話だ。受注段階での悩みは、ここのルール化ができていないからなのだ。これをクリアにすれば頭を悩ませる要因の大きな部分はなくなる。それを決められないのは、収益状況の分析が甘いからである。

次に悩むのは、そのほとんどが実際のオペレーションについてのことだ。これは訓練と教育、ならびに人事で対応するしかない。この人事的な問題は企業の問題の殆どを占めるような問題なので、問題だらけに感じるのは当たり前の話だ。だからこの段階で悩むのは意味が無い。オペレーションの成熟度を図るのはスピードと品質だけといっても過言ではないので、それをベンチマークとして訓練・教育をし続けていけばいい。そんな一朝一夕で改善できないようなことを悩んでも時間のムダ。これこそ問題点を洗い出し、効果の高いもの、今すぐ実現できるもの、会社としてぜひやりたいものに重点を置いて改善対策を着実に実施していくしかない。

物事はきちんと切り分けて考えればそれなりの答えが簡単に出てくる。場面場面を想定しつつ、極めて多数の状況をモデル化・単純化して考える。すると、大元の問題は結構少なかったりするものである。これはプログラミングでエラー処理を考えたことがある人はなんとなく理解できるのではなかろうか。

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posted by oyajiman at 2014年08月22日 21:19:32



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