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2014年05月24日

客観性のあるデータなしにモノを語るなかれ

[だめだこりゃ]
最近とあるサイトから目が離せない。毎回毎回新たな驚きを提供してくれるのだからたまらない。先日は売り方について書いてあった。まずはマーケティングの4Pくらいは頭に入れてからこういう記事を書いてほしいと思うが、面白いので勉強などせずに是非このまま突っ走ってもらえれば楽しい。

さて、そのサイトによると、日本の企業には「売る力」が不足しているのだという。

果たして本当だろうか。

こういうことを書くのであれば、まず「売る力」をきちんと定義するべきだ。その定義であるが、売る力の結果が販売数だと仮定した場合、「売る力≒販売数」と見ることが出来る。ここで気になるあのサイトが大好きなオートバイを例にあげて見てみよう。

すこし古いデータであるが、オートバイの販売台数はこのようになっている。
日本の二輪車メーカー動向:日本メーカー世界シェアは5割弱 - マークラインズ 自動車産業ポータル
新興国での需要が伸びており、2015年の世界のオートバイの需要は1億1,900万台になると予想されているらしい。上記データの5年間を見ると、年によって若干のばらつきはあるものの、日本4メーカーの世界シェアは5割弱で、シェアが下降しているようには見て取れない。また、世界の販売台数が伸びているので、日本の4メーカーも生産台数自体は増加している。

この中には当然ながらカブのような小型バイクも含まれているので、おもしろサイト主の考えているマーケットとは違うかもしれない。しかし、数値からは日本のオートバイメーカーに関して「売る力」が不足しているという結論は導き出しにくい。

売る力、すなわち販売力に関しても少し書こう。

悪い商品を扱っているところはそのままでは売れないため、あの手この手で売る方法を考え、結果として商品力で上回る製品より売れることがままあるらしい。これの度が過ぎると「詐欺」とされてしまうこともあるわけで、いわゆる訪問販売などでは結構聞く話だ。販売力だけで言ったら、そういうところが一番強い、という話になりかねんのだがどうか。と、あのサイトに合わせて極論+感覚論で書いてみる。

また、このおもしろサイト主は「日本の企業が没落した」と書いている。だが、何を持って没落したと言っているのか全くわからない。確かに家電メーカーは世界の荒波に揉まれているという話題をよく耳にした。しかし、株価が上がり少し円安になってからは対抗馬であった韓国の勢いが鈍り、最近は報道されることも少なくなった。経済なんてそんなものである。企業の力だけでなく、為替レート、株価などの要因も複雑に絡む。極端な例はバブル時代で、あの頃は世界中が危惧するほど日本経済が世界を席巻していた。国の価値が上がれば企業も実力以上に評価されるし、そうでない場合はいくら実力があっても経済的に不利になる。何を根拠に日本の企業が没落したと評しているのか、少しくらいは客観的データを用いて説明するべきだろう。その他にも、「技術立国ニッポン」というのは、売る力を犠牲にした上で成り立っていた、とか、面白ネタ満載だ。はらいてぇ。

書きたいことはたくさんあるが、今後も面白いネタをもっともっと提供してくれるであろうから、今日はこのへんで。
アディオスwww

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posted by oyajiman at 2014年05月24日 01:00:00



コメント

Cyber

oyajimanさん、おはようござりす

 読んでまいりますた、、アルファなんか引き合いに出したりして、、平和ですね~
フェラーリ云々と生意気を言うなら、、おっと言っちゃった、ツインスパークとかジュリアとか、その独創性まで語って欲しかった。
ディズモトロニックとか言いましたっけ?、、小学生の頃に読んだので忘れてしまったw
DOHCのDをツインカムではなく<強制開閉式>という意味で使った初めてのメーカーだし、バルブシャフトに温度上昇を抑えるためにパラジウム(だったかな?)を封入したのもアルファじゃまいか?
 アルファ乗った事ないんだろうなぁ。
147なんてうるさくてポンポン跳ねて、決して乗せて貰う車ではなく運転を楽しむ車。
そして乗せて貰うならS500よりセルシオでした。
意外だったのは、BM740が東名でリアがピッチングを起したことです。
一台に何でもかんでも詰め込んでしまうと、こうなっちゃうのねと思ったのでした。
そういう意味では147なんかより、Fitの方がバランスが良いですね。
 何を売るのかが曖昧なんですよ。
近年、奇跡と感じているのは、TVも観れないiPhoneが売れていること。
キャッチコピー云々ではなく、要らないものは排除するというジョブスの明確なコンセプトが伝わったのかもです、、まぁ米国のTVはケーブル中心なんでしょうけど。

 30前だったでしょうか、未だベルリンの壁が有った時代、西ドイツの産業用ロボットを小さな商社で売ってました。
後にはスェーデンのロボットも。
電気的にはえらくプアで、しょっちゅう修理してました。
そりゃ、クーラーの無い国から来たのですから、発熱対策は皆無でしたが、設計の独創性で売れていたようなものでした。
鉄の重さで売っていたという噂も有りましたがw
なんだか懐かしいです。

 無いものを売らなきゃ儲かりません。
誰が買うのかを考えて。
もし宜しかったらhttp://www.mc-info.jp/などご覧ください。
立ち上げ時、CGIを製作したサイトです。
データは結構有りますよ。
2014年05月24日 06:00:12

結構楽しんでます

記事の2段落目までは違和感なく読み解きましたけど、3段落目で「売り方」と「売る力」を一緒に論じてしまったのが残念なところかもしれませんね。
ロメオちゃんは、明らかに富豪層を狙ったキャッチコピーであり、増税(もっともその層の人たちには、ロメオちゃんの3%くらいジュース代に毛の生えたようなモノでしょうけども)であきらめようとしている人を食い止める狙いじゃなかったのかなぁ~と。増税前に買えなかったけど、やっぱほしいなぁ~と思ってる富豪層には心に響くんじゃないでしょうか。その点では、記事に書かれているとおり、売り方を心得ていますよね。
ただ、それを売る「力」と思ったら、大きな間違いです。おやじまんさんの指摘の通り、販売数を力と仮定するならば、マスに支持されるカブを「増税前だから今買いましょう」と3月までに販促していたのは、立派に「売り方を心得て」いるのでしょうし、訪問販売の成績上位者やジャパネットの高○さんは最高のセールスマンとなる。
しかし!! ジャパネットの高○さんがロメオちゃんを「増税されてもほしいでしょ~? いつ買うの? いまでしょ!」と褒め称えたって、わたしの心には響かない。「分割払いの金利は、当社が負担します」決めゼリフの方が心に響きます。(諸事情で離職中のわたしにはけ~よん買うお金もないですけど)

ところで、24日付けの記事では、ブラウザの戻るボタンを押せと書かれていますが、おやじまんさんは、ちゃんと押しましたかぁ~?www
わたしは、ブックマークしました。そして、ここにコメントをして、おやじまんさんとシェアーしてみたいと思います。(この書き方、マネしてみたけど、気持ち悪いなぁ~。自分の意見に賛成しろと言われてるみたい)
あ、反省はしていません。って、ここのコメント欄が荒れたら、わたしのせいだわ!
2014年05月24日 09:46:48

oyajiman

>Cyberさん
えええっ!740でピッチング?そんなに乗ったことは無いですが、BMのサスって国産に比べると結構硬いというイメージしか無いんですが・・・車もバイクも外車のステータスは高いですが、その手間隙を考えるとやっぱり国産ってすごい性能だよなーと思います。とにかく壊れないですから。私が某ファーストフードにいた頃、その厨房機器はアメリカ製で壊れやすいし部品は来ないしで大変でした。とりあえず国産でいいじゃん、と思うのは俺がこだわりのない奴だからでしょうかねぇ。

>結構楽しんでますさん
ブラウザの「戻るボタン」は押してません。なぜなら、俺はあのサイトを読むのが楽しみだからです(キッパリ!)。マジおもしれぇ。変なお笑い番組など足元にも及ばぬ面白さがありますから。お気に入りなんですよ、ええ。
2014年05月28日 01:50:30

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