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2014年03月05日

卵が先か鶏が先か、ではない

[つれづれなるままに]
モンスター消費者とブラック企業が社員を蝕む~安価でも要求高い客、精神論の企業(1/2) | ビジネスジャーナル

この記事にある通り、モンスター消費者とブラック企業というのはそこそこの相関関係があるかもしれん。

だが違う。俺の拙い経験では、この記事の中にある
量販店のような小売りやファストフードといった低価格競争を繰り広げている産業では「低価格と表裏一体のギリギリの人件費で競争することが、他者との差異化のために客の過剰な要求でも受け入れてしまう働き方につながっている」
というのがかなり正解に近い。それは決してモンスター消費者ではなく、ごく普通の消費者だ。供給と需要のバランスが供給側に若干シフトし、限りある原資を奪い合うがゆえ過当競争に入る。それに耐えるためには資本が必要で、資本がないところは体で稼ぐしか無い。ほら、昔からよく言うではないか。「頭を使え。頭を使えない奴は体を動かせ。」と。

ごく普通に苦しみながらも頑張っている企業が殆どなのだが、中には「人は使い捨て」、「人から搾取してナンボ」みたいな考えの経営者もいる。それは昔からあった話だが、今はそれが表面化しやすくなったに過ぎない。

このような状況を打開するにはどうすればよいのか。この記事では「消費者の賢い選択」と「ジョブディスクリプション」が鍵だとある。確かにそれも有効だろう。ただ、「消費者の賢い選択」は消費者がもう少し余裕を持って選べるようにならなければならない。そのためには相対的にでも所得がアップしないと難しいだろう。また、企業は「安売りしない」くらいの腹づもりでないと難しい。具体的には、古い街での商取引慣習のように、一見さんは相手にせず、高くても信用のあるお馴染みさんとしか商売しない、くらいでないと難しいかもしれん。

個人的には、ブラック企業は労務費を搾取しているのだから、サビ残などの労務費搾取が発覚したところは有無をいわさず刑事罰を適用できるようにするほうが効果が高いと思う。そうすれば労務費がかさみ、その労務費は当然商品価格に転嫁される。商品価格が上がれば自ずと消費者の目も厳しくなる。労務費の搾取ができなくなると、企業の目標は純粋な付加価値生産性の向上になるわけで、根本的な問題は一気に解決・・・という流れになるような気がするのだが、どうか。

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posted by oyajiman at 2014年03月05日 01:00:00



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