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2013年06月29日

責任を取らなくて良い奴

[つれづれなるままに]
これまた友人の会社の話。

友人の会社は本社からの関与がものすごいらしい。営業方針は元より、ちょっとした人事、それもアルバイトの件にまで口を挟んでくる。一応は支店長みたいなのがいて、本来は人事権を含めた全ての権限と責任を負うようになっているのだが、実際は船頭が多くて船が山に登りそうな勢いだという。

こういう経験は少なからず俺もある。以前は会社で雇っているコンサルタントがそうだった。コンサルタントは和訳すると「顧問」と言う意味で、「意志決定を行う権限を持たないが、意見を述べる役職やその役職に就いている者」をいう。本来は意志決定を行う権限を持たないはずなのだが、経営者がそのコンサルタントを盲信している場合は実質的に権限を握ってしまうことになる。意志決定を行う権限がないということは意思決定に対しての責任もないということなのだが、実質的に権限を握ったコンサルタントは権限はあっても責任はないとても楽チンでお気楽極楽な立場を手に入れてしう。まぁ、最後はあの手この手で追い出したけどな。

友人の会社の本社もまさにこれで、口出しはするが責任は取らないらしい。「口出しするな!」とピシャッとやりたいところなのだが、これをやるとイジメに近い仕打ちが待っている。転勤で済むならまだマシで、最悪の場合は退職にまで追いやられる。そんな例をみんな知っているのでむやみに逆らうことはできない。だが、その口出しは見当違いや支離滅裂なことばかり。やればやるほど従業員の士気や会社の評判、そして業績も落ちていく。そしてその責任だけは支店長に来るのだという。ホントやってらんねー、な状態らしい。

だが、その状況も一部変化が出てきた。今まで口出しするだけの本社の奴が、突然全く経験のない現場に配属になったのである。数字と端的な現象だけを見てネガティブで自分に都合のよいレポートを上げていた奴が、その現場を仕切ることになったのだ。これは面白い。今まで散々好き勝手言われ足元を救われてきた現場の人間が、その当事者に対しどこまで協力するのか見ものである。現場を仕切れないのは職場長が悪いと言い続けてきた奴が、一番現場を仕切れなくなりそうなのだから楽しみでしょうがない。

奴は本社に対してどんなレポートを上げるのだろうか。キーワードは「他の現場が協力しない」「職員のレベルが低い」「営業努力が不足している」だろう。そうレポートを上げないと自分の立場が危うくなるだけだからだ。しかし、自分は悪くないレポートを上げるたびますます協力者が減り、ますます自分の首を締めることになる。逆に一生懸命現場をまとめようとした場合でも、肝心なところを知っている奴を退職に追いやってしまい戦力的にはガタ落ちしている。そうそう良い結果が出るとは考えにくい。

いずれにせよ、彼に残された道は「業績を上げること」しかない。右も左も分からない中、苦労するのは目に見えている。ザマアミロ。

と友人はかなり喜んでいた。明日は我が身かもね、とか思ったが、俺も人事ではないから黙って言葉を飲み込んだ。

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posted by oyajiman at 2013年06月29日 23:00:00



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