盛岡に住んでいたころの話。
岩手は峠の宝庫で、どこに走りに行ってもそれなりのワインディングを楽しめた。俺がたまに走るコースに小本街道(R455)からR340を経てR281で葛巻、沼宮内と抜け盛岡まで帰ってくるというルートがあった。その他にも小本街道の途中から県道158号線で岩手町に出る道とか、R281途中から県道253号に抜けたりとか、まぁあのあたりをぐるーっと一回りみたいなコースを走っていた。
昔は道が整備されていないところも多く、1車線で超クネクネみたいな部分も多かったのだが、ある時そんな道の下に学校があることに気がついた。最初に見つけたときは生徒がいたようだったが、そのうち廃校になったようで、最後に見たときは中には誰もいない状態だった。多分1993年とかだったと思う。学校名も全く記憶にないのだが、木洩れ陽の間から見えたあの木造のたたずまいは今でも強く記憶に残っている。
昨年夏にあの近辺を走る機会があり、もしかしたらあの学校をもう一度見れるかも・・・と淡い期待を抱いていたが、それは叶わぬ夢だった。というか、道が変わりすぎて全く分からなかったし、もしかしたら全然違う道だったような気もする。
それでもあの校舎は今でもとても気になっていて、気が向くとGoogleMapであたりを調べている。だけど全く見つからない。
岩手の廃校というサイトを偶然見つけ、そこでも調べてみたがわからない。最後に見た時から既に20年近く経過しているので、もう校舎も取り壊されてしまったのかもしれん。だからGoogleMapで調べてもわからないのかもしれない。
あの校舎はどこにあったのだろう。できるならもう一度見たいと思う。