Linuxからアホ話まで、何でもありでござる

2011年08月23日

プライドが無知を認めない

[つれづれなるままに]
人づてに聞いた話でアレだが、ちょっと面白かったので書いておく。

その人は上司が出席する会議の資料を作成していたらしいのだが、実際の会議が近づくと「この資料のここを直せ」とか「これを追加しろ」だとかというリクエストが山ほど来るという。それだけならまだしも、資料を作って渡すと、その資料の内容説明までしなければならないらしい。特に新しいことや本社からのリクエストに対してはほぼその人に丸投げされていて、方向性から運営の詳細にわたるまで全てその人が資料にまとめなければならないのだそうだ。

上司が本社に行って報告をするとき、必ずといって良いほど上司が持参した資料についての問い合わせが入るという。上司はうまく説明できず、本社の人間も現場が判らないので資料からオペレーションが想像できないのだ。で、結局作成者であるこの人に直接質問がくる。

よくある話だよなぁと思いながら聞いていたが、ふと、先日目にしたサイトの事を思い出した。

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この質問、質問者の知識が低いため話がかみ合わない。あまりに周りからつっこまれ少々逆切れするが、その後冷静さを取り戻し人の説明を聞き入れるという流れになっている。この質問の場合、登場人物の知識レベルバランスは知らない人が一人で後はそれなりの知識を持っているという状況だ。それでも知らない人は少々気分を害してしまうことがあるのが良くわかる。

かたや、上司の資料を作っている人はどうかというと、上司、本社のお偉いさん、本社のメンバー、いずれも現場と数値化したオペレーションに対する知識が乏しい。先の質問の例でいうなら、質問者も回答者も正しい知識がない状態といっても良いだろう。だから資料も満足に説明できないし理解もできないのだ。そんな状態で正しい結論など出るはずもなく、さらには乏しい知識の中で導き出された間違った方向に向かってまい進しなくてはならなくなるという素敵な状態になるのは容易に想像できる。

なぜこうなるのか。それはお偉いさんたちは「わからないので教えてくれ」とは滅多に言わないからだ。わからないと思われたくないというつまらないプライドが、自分の乏しい知識の中だけで発見された「そんなことどうでもいいだろ」的な問題を口に出させてしまう。

経営に近い人間から発せられた言葉は重い。その言葉に「恐れながら・・・」と反論できる人は少なく、また、聞く耳を持った経営陣も少ない。その経営陣の言葉によって違う方向に舵を切らされ、進路が変わったとたんに「そっちじゃない!」と怒鳴られる。乏しい知識と浅はかな考えで出した方向に無理やり進まされ、進んでみたら方向が間違っていたのが判明し、挙句の果てにはその方向に進ませた責任は部下に転嫁してしまう。そんな上司、アナタの周りにもいないだろうか。

全てはプライド、いや、いい格好したいだけなんだろうが、それに振り回される人の身にもなって欲しい。その人はそんなことを言っていた。みんな大変だなぁと思った。

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posted by oyajiman at 2011年08月23日 23:00:00



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