Linuxからアホ話まで、何でもありでござる

2011年06月19日

上司の思い出

[つれづれなるままに]
昨日のエントリが思ったより読まれているようなので、調子に乗って書きもれたことなどを書いておこう。

俺が今までで一番苦労したのは社会人になって間もなくの頃だ。そのときの上司は、なぜか大学も卒業できずにフラフラしている俺を拾ってくれただけでなく、突然店の責任者に抜擢してくれた。その上司は、どこの馬の骨かわからないフリーターのような奴を正社員に登用するだけでなく、事もあろうか年商一億以上の店の店長として採用を決めたのである。当然その人事は物議を醸し出し、上司はいろいろな人からあれこれ言われたらしい。

俺は俺で、経営なんてなんにもわからないタダのボンクラだったので、就任後数ヶ月は赤字垂れ流し状態だった。さすがにその上司もヤバイと思ったのだろう、俺はその上司からマンツーマンで「今の店舗の経営状態」についてのレクチャーを受けた。まあ、レクチャーといってもほんの数十分で、内容は「赤字だぞ」だけだったといっても過言ではない。ただ、赤字に対して怒られたわけではなくて、今はこういう状態だからいろいろ考えて黒字に持って行け、という話だった。そのときの上司はとても悲しげだったのは今でもよく覚えている。

そのあとはとりあえず店も黒字化出来たし、運営や経営のノウハウも身を持って知ることができた。ただ、その頃の俺は跳ねっ返りが強い若造だったので、その上司には本当に迷惑をかけたと思う。それでもその上司は俺を見放す事なく、つかず離れずで見守っていてくれていた。

そんな上司のありがたさや存在の大きさは、悲しいことにその人がいなくなって初めて気がつくのはお約束のとおり。そして、俺にあの人と同じようなことは出来るのだろうかと考える度、己の力の無さ、人間の小ささを思い知るのである。

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posted by oyajiman at 2011年06月19日 23:00:00



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