とんでも(ない人たちとの)道中記 その1
とんでも(ない人たちとの)道中記 その2
とんでも(ない人たちとの)道中記 その3
とんでも(ない人たちとの)道中記 その4
とんでも(ない人たちとの)道中記 その5
とんでも(ない人たちとの)道中記 その6
先日、強風の影響で通勤電車がストップ、タクシーでの代替輸送で家路につくことになった。この代替輸送は、俺が経験しただけでも過去一年間で既に3回めだ。
駅員さんが人数を確認しタクシー乗り場まで向かおうとするその時、とあるオヤジが「その前にトイレ」と言い出した。どうしようかなと迷ったが、そのオヤジの「みなさんもトイレ行く人は行っておいた方がいいですよ。」の一言で行くのを止めた。
そのオヤジは60代半ばくらいのオヤジで身なりはサラリーマン風。これといっておかしい身なりではなかったのだがなんとなく嫌な感じがした。
駅員さんの案内でタクシー乗り場に向かう。タクシー乗り場では最寄り駅に近いグループに分けられ、順次タクシーに乗り込む・・・はずだったのだが、ここで一人のオバサンがオバタリアンパワーを全開にし始めた。
オバサン「あのー、私○○に住んでいるんですけど、そっちには回ってもらえないんでしょうか。」
駅員「お降りになる駅はどこですか?」
オバサン「○○に住んでいるんですよね。」
駅員「どちらの駅までのご利用ですか?」
オバサン「○○なんで、R駅でもK駅でもいいんですけど、○○までは回って頂けないんですか?」
駅員「申し訳ありませんが、代替輸送は駅から駅までなんですよ。」
俺は「代替輸送なんだものそんなの常識だろ。」と思って聞いていたが、なかなかオバサンは引き下がらない。つか、駅員さんがキミの相手をしているから誰もタクシーに乗れないじゃないか。勘弁してくれよ。
そんなやりとりが続く中、さっきのオヤジがトイレから戻ってきた。オヤジは近くにいた若い奴に何やら話しかけている。
駅員「ですから、輸送はお客様がご利用される駅までです。」
駅員さんはついにしびれを切らしたのか、少々強い口調でオバサンを制した。いいぞ駅員さん。列車が動かないのは自然現象なんだからJRのせいでもなんでもない。代替輸送してもらえるだけでもラッキーなのに、当然の権利のように家まで送らせようとする根性が素敵だよオバサン。
続く