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2009年08月07日

お酒は凍らない?で思い出した事

[つれづれなるままに]
お酒は凍らない? - 裏紙草子

俺は以前、1945年に氷点下35度を記録した本州極寒の地である岩手県盛岡市玉山区藪川からたった数Kmというところに住んでいたことがある。そこは大家さんが自分の娘さんに作った離れみたいなところで、駐車小屋の上に建てられた部屋だった。この構造、極寒の地域で吹きっさらしの橋の上に部屋があるようなものである。上からも下からも冷やされちゃうのだ。1月下旬から2月下旬までの一番寒い時期などは外気温が-10℃以下なんてのはざらで、ひどいときは-20℃近くまで下がる。その空気に四方から冷やされているのだからたまったもんじゃない。

当然いくらストーブを炊いても暖かくなるまで数時間かかるし、水道はすぐ凍結する。部屋を出るときは必ず水抜きをし、部屋に居る時は凍らないように蛇口から水を少量流しておくのが常だった。だが、恐ろしいことに蛇口から水を流していても、それを見ている間に凍ってしまう日もあったのだ。蛇口から出ている水の量が次第に少なくなっていって、そのまま凍っちゃうんだよ。信じられる?

凍る場所は大体決まっていたので、凍った場合はヤカンでお湯を沸かして融かしにいくのだが、その場所は台所の窓から出て屋根を歩いて行かなくてはならない。水道を融かしにいって屋根から落ちて怪我をしたらシャレにもならないので、俺は水道が凍らないようあれこれ考えた。水抜きしても凍るのは、水道管に水が残っているからに他ならない。これは構造上どうしても残ってしまうようだ。ではどうするか。水を凍らないようにしてしまえばいい。

で、たどり着いた方法は「水抜きのときに酒を吸わせる」である。水抜きをする前にコップに一杯の水割りを用意し、水抜き栓を回したときにそのコップの水割りを吸わせるのだ。こうすればたとえ水道管の一部に水が残っていても凍る可能性は低くなるはずだ。

まぁ、それでも凍るときは凍ったが、水道が凍る回数は格段に減った。結果としてはうまく行ったと言ってもいいだろう。

ただ、水抜き栓を開けて水を出すと最初は水割りが出てくるわけで、水道から酒の匂いがするのは何度やっても変な感じだったなぁ。

ちなみにこの藪川への道は素敵なワインディングロードで、夏はバイク、バイクの乗れない冬は車でよく走りに行った。外気温が氷点下15℃くらいになると、雪道でも車はあまり滑らなくなるんだよね。だから藪川近辺では雪道でも結構とばせたりする。だけど、寒いところで滑らないもんだからって調子に乗って降りてきたらもう大変。気温が高い場所(と言っても氷点下だけど)にくると途端に滑り始める。下り坂だとブレーキ踏んだら当然滑るしハンドル切ってもまっすぐしか進まないし、なんてったってアクセル戻しただけで滑るんだよ。あれはさすがにビビったなぁ。



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posted by oyajiman at 2009年08月07日 23:00:00



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