かなり昔にTVの深夜放送で見た映画があった。その映画は超がつくくらいB級で、ホラー映画なのだがさっぱり怖くなく、惨殺シーンもなく、ビックリするシーンもない。だが、なぜか知らんがやけに印象にのこっていた。特に不気味に感じたのはラストシーンで、「なんだか気味の悪いの見たなぁ」という思いはずっと残っていた。しかし、その映画の題名は全く覚えておらず、その後その映画を目にすることはなかった。
それでもずっと気になっていたので、ネットで調べてみた。覚えているのはマネキン人形がたくさん出てきたことと、サイコ野郎が超能力(サイコキネシス)を使うことくらいだ。それでも他に手がかりもないので
「マネキン ホラー映画」で検索すると、なんだか
デビルズ・ゾーンなるものがそれっぽい。
ということで早速レンタル屋にGo。パッケージだけでは全然わからん。
家に帰って見てみると何だか違うような気もするがこれだったような気もする。このデビルズ・ゾーン、男女5人がすでに閉館している蝋人形館で次々と殺されるというか人形にされるという、どっかで見たようなホラー映画ではお決まりのストーリー。出てくるのもガバッと口が開いて「あ〜〜〜」と言うマネキンと、劣化コピーされたレザーフェイスもどき。音楽も安っぽく、何から何までB級まっしぐらだ。これじゃ記憶に残るわけもない。記憶とかなり違うというか、強く印象に残っていたのはラストシーンだけだったようだ。
もっと驚いたのはそのラストシーンで、俺の記憶ではお約束で生き残った一人が真っ赤なオープンカーにマネキンを無造作に積み込み、気が狂ったように笑いながら走り抜けるというものだったが、実際は黒っぽいオープンカーに人形にされた仲間を行儀良く座らせて帰るというもの。どこで何が脳内シェイクされてしまったのか良くわからないくらいに違っていた。赤い車は多分
世にも怪奇な物語の
悪魔の首飾りと混同したのかもと思ったが、
悪魔の首飾りに出てくるフェラーリは金色なのでこれまた記憶違い。つか、記憶では車にかなりのマネキンを積んでいてマネキンの足とか手とかが針山のように飛び出していたんだが、そんな記憶はどこで作り出したんだろう。
俺の脳内の方がかなりホラーだな。