先日「
パコと魔法の絵本」を購入したのだが、そのとき合わせて購入したのがこれ。噂で「ほんとはすっげー悲惨な話なんだよな」という事は聞いていたが、それ以外の前情報は一切シャットアウトしておいた映画だ。パコと魔法の絵本も楽しみだったが、どちらかといえばこちらの方が楽しみな一本だった。
実際に見終わったあと、パコと松子、どちらが強く心に残るかといえば「松子」だ。というか、これくらい残る映画も久々なような気がする。俺は映画はどうしようもなくつらくて悲しくて痛くてやってらんねこのバカみたいなのがかなり好みなのだが、この松子たるやボタンの掛け違いが一生続き、そしてそのまま死んでしまう。理不尽極まりない。ギャグになってしまうほどつらい。
アマゾンのレビューに「最後まで救いがない」とか「何をいいたのかわからない」とかあるようだが、観ていて痛いだろ?つらいだろ?「なんで?」って言いたくなるだろ?心に残っただろ?何かを残してくれる映画を普通は「いい映画」って言うんだぜ。数ヶ月後には忘れてしまうような映画は、いくらヒット作でもどんなに面白くてもいい映画とは言えないんだよ。わかんねーのかなぁ。俺だったらこの映画、毎日でも観たいぜ。
ということで、この映画は映画ファンなら観ておくべき。
つか、中谷美紀ハマりすぎだろ、これ。