Linuxからアホ話まで、何でもありでござる

2009年02月26日

コンビニ問題で思うこと

[つれづれなるままに]
先日コンビニ弁当を値引き販売すればどうなるかというエントリをアップしたが、ちょっと補足してみる。

昔、とあるコンサルタント会社の奴から、フランチャイズ契約などでチェーン展開するときに起こりやすい問題があるという話を聞いた。その会社は焼肉の牛○とか中古車の○リバーとか中古ゴルフ用品のゴルフパート○ーとかの全国展開を手がけた会社なのだが、そいつの言う話では、独自でフランチャイズ展開しても20店舗あたりで行き詰まるのが一般的らしい。なぜ行き詰まるのかというと、その理由は簡単明瞭で、好き勝手をやる店が出てくるからなのだそうだ。

チェーン店というものは、どの土地のどの店に行っても同じサービスで同じ商品を扱うというのが基本だ。それを徹底させるのは半端ではない。調子のいいときは黙って本部の言うことを聞くかもしれないが、今のような不景気になって業績が落ち込むと、必ず造反者が出てくる。この造反者たちは、独自の仕入ルートを使って独自の商品を販売し始めるのだ。その結果がどうなるのかというと、簡単に言えば「マクドナルドで蕎麦が売られている」みたいになる。商品のジャンルが極端に違う場合はまだいいのであるが、見た目が同じような商品でありながらまったく違うものを出された場合は大変だ。その勝手な商品はチェーン店全体のイメージを落としかねない。

以前もフランチャイズとはどんなものなのかを書いたことがあるが、フランチャイズ契約することで、契約者は商売のノウハウを手に入れるのだ。ブランドイメージ、商品、物流・・・そのようなものを独自で作る手間暇を金で買うのである。その看板を手に入れた後に、その看板を背負いながら勝手な事をされるのは、本部のみならずその他加盟店でも困ることになる。勝手にやりたいのであれば契約を解除してから行うべきで、流通や商品開発など一部のメリットだけはそのままで、それ以外は自分たちの好きにやらせろなんて話は虫がよすぎる。

俺もあるフランチャイズにとっぷりと浸かっていたことがあるのだが、フランチャイズ契約は詰まるところザーとジーの信頼関係が最終的にものを言う。信頼がなく内輪もめばかりしているところは、確実に業績も落としているようだ。フランチャイズ契約したなら、契約した先のブランドイメージを高めることが遠回りのようであるが一番確実に業績を上げていく方法だ。足並みをそろえつつ、悪いところはザーも聞く耳を持たなければならないしジーも聞いてもらえるだけの信頼を勝ち取らなければならない。しかし、急激に店舗展開するとロイヤリティの低い加盟店も増えてしまう。というか、ちょっとうまく行くと自分の力、うまく行かないと本部のせいと思ってしまうのかもしれん。

なんてことを書きつつ、今回の一連の騒動は内部からの不満というより、もう少しキナ臭い話のような気がするのだがどうか。

[関連エントリ]
消費期限の長さとロスは反比例する
セブンイレブンへの排除命令は当然だが
コンビニ店主「見切り販売」の動きを考察
コンビニ弁当を値引き販売すればどうなるか
廃棄チャージ理論はおかしい
商品価値は値段で決まる


ブログランキング・にほんブログ村へ
posted by oyajiman at 2009年02月26日 22:30:00



コメント

コメントはありません

トラックバック

トラックバック
このエントリにトラックバックはありません
このトラックバックURLを使ってこの記事にトラックバックを送ることができます。 もしあなたのブログがトラックバック送信に対応していない場合にはこちらのフォームからトラックバックを送信することができます。.

コメントする