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2008年05月05日

「食べ残し」と「売れ残り」の違いとは

[だめだこりゃ]
時事ドットコム:手付かずの料理、別の客に=アユ塩焼きなど、前社長指示−保健所が調査・船場吉兆
船場吉兆、使い回し「20年以上」…関係者証言 読売新聞

場末の食堂でもやらないであろうことを高級料理店でやっていたってのは少々驚きです。常識的に考えて、食べ残し=残飯というイメージがある日本でこれをやっちゃまずいでしょ。

そうは言っても、スーパーの惣菜などで生鮮品の売れ残りを使っていることは良くある話です。また、一度お客に出したものは論外としても、仕込んでしまったけれど余りそうなものは再調理して提供されるのも良くある話です。飲み屋のお通しなんてものはそういうものが多かったりします。こういう「再利用」という観点から見た場合、感情論以外で売れ残りと箸付かずの食べ残しになんの違いがあるのか明確に言い表すことは難しいでしょう。衛生的に再利用されていたとなればなおさらです。この吉兆の報道は感情的な話ばかりでまったく論理的でないと感じるのはこれが原因です。

この両者で決定的に違う点は、売れ残りは金に変わっていないが食べ残しは既に金に変わっているという点です。他人に出されたものを再び出されるのも気分がいいものではありませんが、それは「他人」だから持ち得る感覚かもしれません。しかし、既に代金を貰っているものを使って再度金を取ろうとするあさましさは隠しようがないのです。

報道機関は「汚い」とか「気分が悪い」というような感情的な報道をするよりも、一度お金を貰った品を使ってあこぎな商売をしたということをもっと訴えるべきでしょう。



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posted by oyajiman at 2008年05月05日 21:38:44



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