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2007年12月18日

匿名実名談義で触れられないこと

[だめだこりゃ]
池田信夫氏は小倉弁護士と並んで「匿名実名」談義の火種を絶やさず、かつ燃料を定期的に投入してくれる。今回もまた匿名ウェブの終焉というエントリを上げてくれている。

匿名実名の是非について直接的に述べることも重要だと思うが、匿名が多い理由について触れられていないのはとても不思議だ。その原因を見極め解決しない限り、匿名はいつまで経ってもなくなるはずは無い。なぜそのことに触れないのかよくわからない。

匿名がはびこる原因はなんだろう。社会人の大多数を占めるであろうサラリーマンに関しては、ちょっとしたプライベートな事や自分の考えなどを仕事の関係者に知られたくないというのが一番ではなかろうか。日本人は「どこどこ会社のだれそれ」と自分の事を言う。これは、会社なくして自分の存在はないと言う認識の表れだ。つまり、サラリーマンはプライベートもへったくれもなく24時間会社の看板を背負って生きているのである。ほとんどのサラリーマンは、個人で勝負出来る程の度胸も力量もない。そして、会社の看板を少しでも傷つけたらすぐにお払い箱にされてしまうのではないかと言う脅迫観念をいつも抱いている。それが日本のサラリーマンだ。そんなサラリーマンは、仮面をかぶってプライベートの時間を過ごすしかないではないか。そんなリスク回避をだれが責めることが出来よう。

つまり、日本のサラリーマンは、ネット・リアル如何に問わずプライベートは匿名で生きていると思った方がいいのである。そんな体質を改善せずに「匿名はダメ」と言われたら、お前はプライベートを捨てろと言うのか!となること請け合いだ。池田信夫氏や小倉弁護士あたりの実名を推奨する人は、多分啓蒙活動のような感じで実名化を推奨しているのだと思う。だけど、こういう風土がなくならない限り、匿名支持派の勢力が衰えることはないだろう。

はてなブクマのコメントなどはTVを見ながら笑ったり一人突っ込みしたりするレベルに近いような感じがする。国会でさえ野次が飛びかう国の人間の、そんなささいなノイズさえ否定してしまうのだろうか。そんなノイズが嫌なのであればコメント欄も閉じるべきであろうし、容認するのであればこういう意見のTBも受け付けるようにしてもらいたいものだ。



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posted by oyajiman at 2007年12月18日 01:57:51



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