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2007年11月11日

失業の方がましなのだろうか

[これでいいのか]
先日「テレメンタリー2007 仙台・タクシー運転手の悲鳴」という番組が放映されたようだ。番組は見ていないのだが、推測するに減る利用客 タクシー運転手、低収入に悲鳴 宮城と同じような内容であろう。まさに「お前は何を言っているんだ?」のレベルだ。

タクシー業界の規制緩和に伴い、ものすごい数のタクシーが客も乗せずに世の中を走り回っている訳だけれど、いちばん迷惑を被ったのは規制緩和の前から運転手をしている人達だろう。その人達には「御愁傷様でした」としか言えない。

しかし、規制緩和のおかげで「取り合えずタクシーの運転手でもして」生きていく術が出来たのも確かだろう。実際俺の回りでも、会社を辞めて当面はタクシーの運転手で食いつなぐという奴が数人いた。そういう意味ではそれなりに雇用先を増やす役目は果たしているのである。賃金は安いかもしれないし労働環境としても厳しいかもしれないが、手っ取り早い働き口のひとつとしては確立しているのである。

TVで取り上げればタクシーの利用者が増えるのであれば、TVで実態を伝えるのもひとつの手だ。しかし多分TV放映には需要を喚起する力は無い。それはこの問題が需要と供給のバランスが崩れていることに起因しているためで、そんな構造的な問題についてあれこれ言っても何ら解決するはずもないからである。

必要最低限の売上も確保できないのであれば会社がつぶれるだけで、労働者にしわ寄せをすることで雇用が確保できているのであればそのままにしておけばいいんじゃないかと思う。売上の確保なんて会社内部の問題だろう。もっと言えば、規制前の状態にまで戻して失業者を増やすか、規制緩和によって需要と供給のバランスを崩してしまったと認め補助金を出すのか、それくらいしか解決策は無いくらい、すこし考えればわかるだろ。それなのにこんな番組を流すマスコミってアホなんだなと思う。マスコミは業界でタクシー利用促進キャンペーンでもして、自分達自らタクシーをとことん利用すればよろしい。俺はタクシーは割高だから使わないがね。



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posted by oyajiman at 2007年11月11日 02:27:02



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