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2004年05月26日

いままでの金融機関はだめだこりゃ?

[だめだこりゃ]
ちょうど「借り手のための金融戦略」を読み終わったところに、ゴーログ日本振興銀行の預金が100億円を越えました!という記事が載りました。まずは好調な出だしのようで何よりです。

メガバンクの不良債権は着々と処理されているよう報道されていますが、本当なんでしょうかね?今までの経緯からすると、鵜呑みには出来ないように感じています。私の知っている都市銀行といえば「み○ほ信託」だけなので、今ひとつ実感が湧かない話です。たしかに「み○ほ信託」はちょっと苦しいようですねぇ。私の知っている会社も、どうしてもみずほ信託が債権を処理したいがために、少しすったもんだあったんです。この件は落ち着いたらいずれ書くことになるでしょう。

今度のターゲットは歩みののろい「地方銀行」ですね。いや、ホント、大きな地方銀行には泣かされますよ。現在の地方銀行は「借り手のための金融戦略」のChapter1,2にあるとおりです。
私の銀行に対する思いは、こことか、ここなどに書いていますが、かなり私情も挟んでいますので単なる「恨みぶし」みたいになっています。私としては「借り手のための金融政略」の中にある平将明氏の意見みたいな事を言いたかったのですが、私情が入るとだめですね、やはり。

今日も会議に出ていて思ったのですが、銀行系の方というのは
1,帳票の数字あわせにしか興味が無い
2,大局より各論が優先
3,出た結果の評論に徹する
傾向があります。

勝手に分析するに、
・銀行内は、上への報告の為にしか仕事をしていない→細かい数字あわせが重要。中味は関係なし
・事なかれ主義だから、自分で決めて責任を取らされることだけはしたくない→合議制で責任をあいまいに
・減点主義だから、困ったことがあれば任期中は先送り→顧客無視
・細かい数字あわせに終始するため、小学生でもわかる「この経費が大きい、ムダ」だけをチェック→なぜそうなったか、どうすれば解決するかは関係なし
・ほとんど潰れる心配のない企業にいたから、企業の将来については考える力がついていない→理解できることだけ物申す(つまり細かい数字)
・銀行業務しか知らないから、その他の業種についてまったく理解できない上に理解する気もない→いままで殿様商売してきたから理解する必要ないもんね
といった感じでしょうか。

結局のところ、減点主義、顧客無視、競争なしの土壌で育ってきたことに根本的な原因があるように感じます。

そのような企業体質を替えるには、やはり外圧しかないでしょう。そういった意味でも「日本興業銀行」にはがんばってもらいたいものです。私も今すぐ相談しに行きたいくらいです。

日本協業銀行について木村剛氏は「ゲリラ戦の初陣」と述べていますが、実際は特段特異なものではなく、マーケットのニーズを的確に捉え、顧客を優先し、かつ資源を集中させて望むという商売の本質を突いたものだと思います。ただそれが「銀行」という特殊な業態の中であるから「ゲリラ戦」になるだけで、まったくもって「人が欲しいものを提供することで利益を生む」商売の原点そのものです。

このような流れが途絶えることなく続くことが、「特異体質」の銀行を変えていくことにつながるでしょう。

銀行が変われば、私の会社も助かるなぁ。この「ゲリラ戦」が銀行の本流になるよう期待しています。いや、傍観者的な意味じゃなくてね。

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posted by oyajiman at 2004年05月26日 21:17:26



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